孤立無援を防ぐつながりの場「寺子屋cafe」

寺子屋cafeオープンまでにはいろいろ経過がありました。

震災後、仙台で祈りと供養の写経教室を初めたのがきっかけです。
その教室に、毎月何人かの生徒さんが通って来ました。
3年も過ぎた昨年秋、「先生(私のこと)のお寺に行ってみよう」ということになり、
皆さんに来ていただきました。
「きっとこの坊さんは毎月一関から来ているが、お寺はもっていないんじゃないか(^o^)
どんなところに住んでいるのか(?_?)」
なんて考えていたのかもしれません。

一ノ関駅から私が運転のレンタカーを借り、お寺の近くの猊鼻渓で、貸し切りの舟下りを楽しんでいただきました。
その後、我がお寺に来ていただいたところ「立派なお寺ですねー」なんてお世辞も言って下さいました。
そして皆さんとお茶を飲みながら、こんな話をしました。
震災後仙台には沿岸部から被害を受けた高齢者が移り住んでいます。
孤立や無縁にならないよう”つながりの場”をつくりたい・・ということをお伝えしたのです。

それからというもの、写経教室の方々とは翌年の新年会を開催したり、益々親しくなって行きました。
4月には倍賞千恵子さんを仙台にお招きするので、皆さんのお知り合いを誘って参加して下さいともお願いしたり。
そしてそれ以上に、写経会の皆さんには倍賞さんお話会のスタッフになってもらい、手伝っていただきました。

寺子屋cafeではコーヒーや飲み物の他に、精進スイーツをお出ししたいと思っていましたが、写経会の中にお茶の先生がいらっしゃって、「手伝ってもいいですよ」とのこと。
ありがたいことです。
cafeの場所も、写経会の中のお花の先生が「ここで良かったら」ということになり、お借りすることになりました。
またまた、ありがたいありがたい。感謝感謝です。
思い描いていた条件がスルスルと整ってきました。
看板デザインも友人の経営する会社にお願いし、かっこよくスマートな店の看板が仕上がりました。
そこで5月オープン(身内だけ)。6月もスタッフのお知り合いの方々チラホラ。7月、スタッフで暑気払いかねてのオープン。8月休み。
段々と問題が出てきました。あまり知られていないのか、お客さんが少ないということです。
店の目的はいいとしても、知られていなくては何にもならないのです。
そんな時ちょうどグッドタイミングで新聞に掲載され、10月は少し新しい方々もいらっしゃるようです。
沿岸部で被災され、仙台市中心に移転される高齢者はかなりの数になります。
高齢のため郊外に住まいを新築しても維持管理がかかるため、多くは市中心のマンションを求めます。
しかし、住み慣れない環境で孤立したり、お隣さんと無縁になったりすることが人間一番寂しいことです。
日本の文化でもある「寺子屋」で、自分の得意なことを教えたり教わったり。お茶を飲んで井戸端会議。つながりがこころと心を結びつけるものです。
被災地でのお茶飲み会も、仮設住宅の再編や復興住宅への移転で更なる対応が必要と聞きます。
寺子屋カフェは、被災高齢者の都市集中に対するひとつのチャレンジだと思います。
10月開店は25日(火)13:00~16:30まで。14:00にはちょっとしたおはなし会もあります。
一度、寺子屋カフェでお茶しませんか?

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