究極のエコ—ぜんの湯—

今回の震災で物の大切さ、人と人の支えあい、絆、つながるということを私たちは経験をしました。

あまりにも便利になり、水のありがたさ、電気のありがたさを今まで忘れていたのです。

昨年の夏、私の寺に座禅会に参加してくれた人がこんなことを言っていました。
「おかゆを食べた後、お湯を注いで漬物でクルクルと器を洗う作法が、水不足の震災で役にたったよ」「茶碗も洗わなくてもよいほどきれいになるし、後片付けも楽で究極のエコだね」

まさしくその通り、こんな非常時に座禅会の経験が生かされているなんて、とてもうれしく感じました。

土地の古老に聞くとこの作法は(膳の湯?禅の湯?たぶん膳だと思いますが)”ぜんの湯”というそうです。

戦前、箱膳という茶碗や箸が入っている箱があって、それを各々板の間に並べ、各自のお膳とするような道具がありました。

ご飯を食べ終わった後は、茶碗にお湯をもらい(膳の湯)漬物できれいにして飲み干しご飯粒も残らない。
箱型のお膳にしまって、ハイこれでおしまいなのです。

つまり、じゃぶじゃぶ洗わないということ。

昔は脂っこいものを食べないので洗剤も必要なし、そして水も使わない。使うのは少量のお湯だけ。これが究極のエコといわれる所以です。
水を使うということは、浄水し、高いところにポンプアップしなければなりませんが、これはすべて電気を使います。
電気を使うということは、二酸化炭素を出すということ。

つまり”ぜんの湯”は、二酸化炭素を減らすことにつながるわけです。

是非、この震災の水不足、電力不足に乗じて、”ぜんの湯”を拡げていって欲しいものです。

ぜんの湯は、禅の心。茶道の神髄でもあります。

後日この膳の湯に関し、もう少し詳しくご紹介します。

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