てあわせ桜今年の開花状況

てあわせ桜の今春の開花状況ご報告します。

上記写真は、石巻市大川地区の墓地です。

震災の年の秋に、被災の皆さんと植えた場所です。

右奥に見えるのが流出墓石を集めた集合墓。

そこを中央として両側に6本ずつの計12本植えました。その桜が大きくなっています。

左に見えるのは、元の墓地区画に土盛りして、新しくお墓を建てた新墓地区画です。

これは、大川小学校から海岸へ3キロほどのところの龍谷院に植えた桜です。

1本1本にオーナーのお名前と番号を書いて植樹したのですが、2年半の間に紐が切れて名札が取れてしまいました。

同じく龍谷院の桜。

コチラは埼玉県の男衾(おぶすま)桜の会

さんが、一緒に協力し植えた桜です。

カモシカが出没し、新芽を食べるということで、龍谷院のご住職が、防護ネットを張って下さいました。

幹も太く、花もたくさんつけています。

この寺は、津波で本堂と庫裏が全壊。方丈さんは、庫裏の2階部分で波に押され戻され、庫裏自体が波に漂いながら、一昼夜一人で守られたそうです。

作家の玄侑宗久師を私が案内したことがきっかけで、玄侑さんはこのことを小説にしています。

このお地蔵さんは石巻市北上地区のニッコリパークの入口に鎮座しています。

このお地蔵さんを代々守る佐々木さんという女性の方から電話をいただき、植樹のご縁を頂きました。

写真ではわかりませんが、2mもあるお地蔵さんが45度傾いています。

津波のチカラで向きが変わってしまったのです。

このお地蔵さんの傾いた目線の延長方向から1週間後、旦那様がご遺体で発見されました。

12年の5月に植えた枝垂れも大きくなり花が咲いています。

 

石巻鎮守の森⬇️

上記2枚の写真と、左の写真は石巻鎮魂の桜の森の桜の様子です。

幹周り60センチものオオヤマザクラが花をつけています。

植えるときには、本当に苦労しました。本当に危険を伴いました。

300~500キロもの苗(成木)をユンボで吊って下し、それをひきづり下ろしながら、先に掘ってある1.5mの穴に転がしながらスポット根を入れます。

ちょっと手を緩めたところ、数百キロの苗木が下までゴロゴロ転がってしまい、それをまた引き上げるという難作業でした。

そんなことを思い出します。

でも皆、枯れることなく、根付いたようです。

高い山から見下ろす里の風景と、お寺の本堂に、桜はまたピッタリ絵になります。

最後は、この桜の森の本拠地である、観音寺の桜。

手前が60年にはなる枝垂れ。

奥が60~70年のソメイヨシノ2本。

枝垂れが桜のトンネルを作っています。

この日は4/23日。友引。

曹洞宗宗務庁から来ていただいた近藤さんをご案内しながら、植樹の活動や、桜の様子など見て回ることが出来ました。

活動当初、桜オーナーになっていただいた方々に、この写真で、少しでも桜の成長がご報告できればと思います。

この日見て回りましたところ、津波による塩害で枯れた苗や、カモシカによる被害もありました。

大川小学校の先の龍谷院地区は、人の住まない集落となったため、カモシカなどの野生の動物が出没するようになったそうです。

このような状況の中、桜オーナーの皆様の桜の管理をこのまま徹底することは不可能ということが、震災2年後からわかってきました。

これをきっかけに、桜オーナーを休止し、活動を桜の森を整備することに移行した次第です。

桜の森は、一本一本に支援者のお名前を明示致しません。

それは、桜の森全体を皆さんが育てていくと感じてほしいからです。

その意味で、お名前はモニュメントに表示します。

鎮魂のモニュメントがあと数ヶ月で着工しますので、完成した時にはご支援者のお名前をそこに列記したいと考えています。

どうかご理解の程、お願い致します。

短い命の桜の花めぐりは、この後ももう少し続きます。

 

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