中学生と手を合わせて桜の植樹活動

3月は植樹のシーズンです。

今月植えれば、4月に花が見ることができます。(苗木の年数にもよりますが)

そんな訳で忙しくなってきました。

15日には岩手県大槌町吉里吉里中学校に生徒さん方と60本植樹しました。

この学校の校長先生がとても理解のある方です。

「この桜は鎮魂の桜ですから、お経を挙げたいのです」という我々の考えを、快く理解していただきました。

本来、亡くなった人のために祈るということは、宗教以前の人間の根源的なもの。

それを宗派に偏ってるとか、特定の宗教などと騒ぎ立てる地域性が原因なのかもしれません。

地域性からいえば、この大槌町は亡くなった方への想いや祈りという点ではとても人間的な関係がしっかりと保たれているところ、という感じがします。

こんな話を伺いました。

この学校を卒業したばかりの生徒がラグビーの練習中、不慮の事故で死亡した。

その棺を乗せた霊柩車は全校生徒が見守る中、学校を一周して火葬場に向かったと言います。

そして、学校の庭に”健の桜”として桜を植え、健君が桜になって安らかに眠ってほしいという想いを、一本の桜に託し記念樹としたのです。

校長先生の、この話にとても感銘し、心を打たれました。

まさに鎮魂の桜。我々が活動する以前に、名も知れずひっそりと、桜に鎮魂の思いを託していた人たちがいたのです。

このような暖かい地域性と教育現場で子供たちは育っているのだと感じました。

15日11:30生徒たちの下校に合わせて、植樹に立ち会っていただきました。

お経を挙げる中、子供たちは焼香し、苗木にスコップで土をかけ、手を合わせ植樹する。

学校の校庭には仮設住宅が並んでいますが、その皆さんも植樹に参加していただきました。

この桜が何年何十年後、大きくなったとき、故郷も立派に復興するでしょう。

生徒の皆さんがこの町を離れ都会暮らしをし、田舎に戻ってきたとき、町の復興と桜の成長に目を見張ることでしょう。

それまで、桜は留守番です。

生徒の皆さんがこの町を離れる間、ちゃんと見守ってくれるのです。

だから、どうか安心してあなた方はあなた方の道を歩んでください。

そんな独り言を、桜がつぶやいているように思えます。

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