心のケア-2 被災地でヨーガ

(前回から・・・)

ヨーガのインストラクターの資格を取っのも、

坐禅を別の角度から眺めることはできないか?と思ったからです。

人に教えようなどとは、思ってもいませんでした。

———————————–

朝の座禅の時、体をゆっくりと前後左右に傾け、準備体操のような動きをします。

そして、クンバカという強めの呼吸法や、ゆっくり鼻を片方ずつ閉じて息を吐き出す方法など、ヨーガで習った運動法や呼吸法を座禅に取り入れて、自分なりに工夫して座っています。

そんなことで、このヨーガを震災の心のケアに活かすことができないか?

と考えました。

一人ではもちろん本格的な指導はできないので、ヨーガの先生、北上市の小沢先生に同行して頂きました。

朝9時、石巻専修大学でボランティアの受け付けを済ませ、旧河北町のビッグバンへ。

ここは、河北、雄勝、北上地区の被災者約300人が暮らす大規模避難所であり、

河北町は私の出身地ということもあって、迷わずここを選びました。

また、ここで働く佐藤さんという人も知り合いで、安心感がもてます。

(佐藤さんは、もう20年も前に寺の境内でコンサートに協力してくれたギターの上手な人)

佐藤さんから、「なんだー、来るんだったら連絡してからくればいいのに」とニアニア顔で軽くジョブをくらってしまった。

館長さんからも「よーしばらくだな」・・と、よく見たら高校の頃、河北町公民館のジュニアリーダーでお世話になった武山さんという職員さん。

今はもう館長さんになっている。

せっかくだからやってくれ・・ということで、急きょ、放送で参加者を集めてもらう。

来たのは3人だけだったが、あるご婦人の母は、避難所生活で足に水がたまってしまったという。

運動不足なのだ。

今まで、家があったときは家の中を歩いたり、畑仕事をしたり、何気なく運動しているが、ここではジッとしていることが仕事のようになってしまう。

そんな原因で、間接に水がたまってしまうことがあるようだ。

椅子に座って、小沢先生のヨーガ指導が始まった。

実にゆっくり、のびやかに、心も体もほぐれてくる。

呼吸と身体を合わせ、過去も未来も考えず、今の自分の体を意識する。

今という自分の体の変化に気づくことで、過去にとらわれず、未来を患うことなく、

今を生き切るという点で、禅のこころに近いものがある。

また、ヨーガには”シャバアーサナ”という、死かばねのポーズがある。

これはまさに、生きながら死ぬということ。

このポーズがまた気持ちいい。

(死かばねのポーズはまたいずれ、ご説明を・・)

そんなことで、はじめて挑戦した避難所でのヨーガ教室。

今後、PTSDなど心の病が出始める時期だと専門家はいうが、

ヨーガは単なる体操ではなく、今の自分に気づく法である。

過去に対する恐怖、そして未来への不安を、

少しでも軽減できるのではないかと思う。

コメントを残す